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東風解凍

一年間を二十四の節に分け、それぞれに名称をつけたものが二十四節気。
立春・春分などの聞き慣れたものから
雨水・芒種など耳慣れないものまで24あります。
その節気の一つひとつをさらに3つに分け、約5日ごとに
初候、次候、末候として、一年間を七十二の候に分けたものが七十二候。
この七十二候では、立春から明日までの5日間を「東風解凍」と言います。
東風が氷を解かし始める頃という意味だそうです。

東風で思い浮かぶのが、
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」。
これは、藤原氏らの陰謀によって
太宰府へ左遷させられる菅原道真公が都を離れるとき、
大切にしていた梅の木に向かって詠んだ歌。
太宰府天満宮には、道真公の心を感じ取ったその梅の木が、
一夜にして京からはるか太宰府まで飛来したという
飛梅伝説が残っています。

(余談ですが、太宰府天満宮参道のお店で売っている
焼きたての「梅が枝餅」は絶品。
梅が枝餅は、道真公が左遷された太宰府で
困窮した生活を送っているのを見た尼さんが
餅に梅の枝を添えてあげたのが始まりだとか…。)

この梅の木は千有余年たった今日も
太宰府天満宮の御神木として
毎年1月に神苑で最初の花を咲かせ
ひと足早い春の訪れを告げてくれているそうです。
岡山でも後楽園では、
梅林がそろそろ紅く色づき始めているのだとか。

とはいえ、まだまだ寒さは厳しく
まさに早春賦の「春は名のみの風の寒さや♪」ですね。

東風が氷を解かして、ぽかぽかな春がやってくるのが
待ち遠しい今日この頃です。


by はな
by bonboncha_xuxu | 2008-02-07 06:25 | 日々のこと


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